JOC Middle M21E (2021/10/23)
カテゴリー: 大会
地図名/エリア名: ブランシュたかやま
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Yuki Nitami : 6:50 12th
故障リスクを抑えることを前提として、テレイン情報を参考に、下の項目を主に強化してきた。
[体力]:ロード・トラック・クロカンにおける走力
[技術](@勢子辻):コンパス直進(ダウンヒルの高速OL練習)・サムリーディング(コリドア)
体力的な要素として、想定よりも足場が荒れており、笹の下生えや細い低木による藪を走破するための筋力や身体の使い方が不足していたのが明らかだった。そのためか、転倒や躓きが絶えなかった。低速だった原因は足元の見えにくい心理的な怯みの可能性もある。また、使用エリアを読み違えて対策を怠った登りレッグにおいて、持久力を発揮することができなかった。さらに、最後に準高地でトレーニングを行ってから日数が経ちすぎていたため、レースの序盤で肺が苦しくなって以降、息苦しさが回復せず、心拍数さえ減少していった。
一方、技術においてはトレーニングの成果は見られた。特に、引き離し始め、打撲しリズムが狂う8番コントロールまでのレースは「すべきこと」に集中しきっていた。
その問題のメンタルにおいては、前走者を複数回収するイメージは作っていたが、レース慣れしていなかったことから、同クラス前走者を引き離さなければならないという焦りが生じて動作に雑さが生まれ、リズムが狂った。

今回は絶えない故障からの復帰を第一のトレーニングとしたため、急峻なアップダウンや悪路のトレーニングは大会直前まで行えず、登りのトレーニングを放棄した。しかし、足場の良い不整地と富士テレインの林でのトレーニング、そして、ドリル的なフォーム作りのみ(修得には至らず)では鷹山の足場に適応することができず、2017年にフィンランドで感じた走りにくさを思い出した。従って、今後は拠点を1つに定めず、多種多様な悪路に慣れていくべきで、時には砂浜走を取り入れて、より体幹を使った走法を獲得するのが良いと感じている。
技術においては、コンパス直進はややコツを掴みつつある。もう少し継続し自信を掴めば武器にできる。また、直前期にようやく「地図の3Dイメージ化」の重要性を認識し、少しずつ練習し始めたが、その効果が現れるには至っていない。シンプリファイにおいても同様。今後はより意識して長期的にトレーニングしていく必要がある。今回はその分、予想地図の作成と地図読みに多大な時間を割き、イメージする精度と時間の短縮を狙った(その区間はミドルでは2レッグのみの登場で、DNSしたロングで多用されていた)。また、昨年は読図走によって故障が増加したと感じたため、今年は代わりにバランス振動マシンでの擬似的な読図走をシミュレーショントレーニングとして採用しようとした。しかし、シミュレーショントレーニングの素材作りにえらく時間がかかり、まだ有効活用できていない。素材を販売しているアメリカ人に「素材を売ってくれ」とメールしたがシカトされている。こちらも今後取り組みたい。
コロナが気にするに値しなくなればレースや練習機会も増え、レースのシミュレーションにも慣れていくだろう。
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JOC Middle M21E (2021/10/23)